テスラの走行記録アプリを調べると、海外のオーナーコミュニティで必ず名前が挙がるのがTessie(テッシー)です。ただ、公式サイトもヘルプも英語で、料金はドル建て。「結局いくらかかるのか」「日本語で使えるのか」が分かりにくく、導入をためらっている方も多いはずです。
この記事では、2026年8月時点の公式情報をもとに、Tessieの料金・始め方・できること・日本ユーザー向けの注意点を日本語で整理します。あわせて、日本語UI・円建てで使える代替アプリも公平に紹介します。
Tessieの料金プランと円換算の目安/アカウント作成からTesla連携までの流れ/Tessieが得意なこと/英語UI・ドル建てなど日本ユーザーの注意点/日本語で使える代替アプリとの比較
Tessieとは?世界で使われるTesla記録アプリ
Tessieは、Tessie Technology LLCが提供するテスラ用のコンパニオンアプリです。公式サイトによれば50万人以上のテスラドライバーが利用しており、サードパーティ製Teslaアプリとしては世界最大級の実績があります。
走行ログ・充電記録・バッテリーヘルスの追跡といった「記録」の機能に加えて、車両の操作や自動化(オートメーション)までカバーする多機能型なのが特徴です。対応プラットフォームも広く、iPhone/iPadだけでなく、Webダッシュボード・Android・Apple Watch・Wear OS・Alexaまで揃っています。機能の豊富さと対応範囲の広さでは、テスラ用アプリの中でもトップクラスと言ってよいでしょう。
Tessieの料金プラン(円換算の目安つき)
Tessieに継続利用できる無料プランはありません(無料トライアルはあり)。2026年8月時点の公式サイトの料金は次の通りです。いずれも車両1台あたりの価格で、円換算は1ドル150円で計算した目安です。
| プラン | 月額 | 年額 | 買い切り(Lifetime) |
|---|---|---|---|
| Tessie(Basic) | $6.99(約1,050円) | $69.99(約10,500円) | $199.99(約30,000円) |
| Tessie Pro | $12.99(約1,950円) | $129.99(約19,500円) | $299.99(約45,000円) |
| Fleet(事業者向け) | $19.99(約3,000円) | — | — |
Basicでも走行・充電の記録、アラート、スマートウォッチ対応、API利用など主要機能は使えます。Proになると、セントリーモードの記録、FSD(自動運転)統計、ソフトウェアアップデートの追跡、オートメーション、詳細なバッテリー分析などが追加されます。年額プランは月額比で約17%割安です。
なお、日本のApp Store内課金では円建ての価格(Basic 月額1,000円前後・Pro 月額2,000円前後)が表示されます。Web決済はドル建てのため、為替レートによってどちらが安いかは変動します。
上記は2026年8月時点で公式サイト(tessie.com/pricing)に掲載されていた価格です。プラン構成・価格は変更される可能性があるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
Tessieの始め方・使い方
導入の流れはシンプルで、サーバー構築などは不要です。一般的な手順は次の通りです。
- アプリをインストール:App Store(またはWebのdash.tessie.com)からTessieを入手する
- Teslaアカウントで連携:Tesla公式のOAuthログイン画面が開くので、自分のTeslaアカウントでサインインしてアクセスを許可する。パスワードそのものをTessieに渡す方式ではない
- 車両を選択:アカウントに紐づく車両が表示されるので、記録したい車を選ぶ
- 記録開始:以降は走行・充電が自動で記録され、ダッシュボードで走行ログや電費、バッテリーヘルスを確認できる
使い方も基本は「見るだけ」です。ドライブや充電が終わるとタイムラインに自動で並び、通知も受け取れます。充電単価を設定しておくと充電コストが自動計算されるなど、初期設定を少し作り込むほど便利になるタイプのアプリです。
Tessieでできること
- 走行ログ:ドライブごとの距離・電費・ルートを自動記録
- 充電記録:充電セッションの履歴とコスト管理
- バッテリーヘルス:劣化状況のトラッキング(Proでより詳細な分析)
- ファントムドレイン:駐車中の電力消費の把握とスリープ管理
- セントリーモード連携:イベントの記録・追跡(Pro)
- 車両操作・自動化:空調などのリモート操作、条件に応じたオートメーション
- マルチデバイス:Web・iPhone・Android・Apple Watch・Alexaに対応
- 開発者向けAPI:自分のデータをAPIで取得可能
「記録・分析」から「操作・自動化」まで一通り揃っており、テスラを深くいじり倒したいパワーユーザーほど恩恵が大きいアプリです。この点は素直に評価すべき長所です。
日本のユーザーが知っておきたい注意点
1. ドキュメント・サポートは英語が基本
App Storeの掲載情報では、アプリ自体は日本語を含む21言語に対応しています。ただし、公式サイト・ヘルプセンター・サポートへの問い合わせは英語です。設定の詳細を調べたいときやトラブル時には、英語での情報収集が前提になります。
2. ドル建て課金と為替リスク
Web決済はドル建てのため、円安が進むと実質的な負担額が増えます。App Store経由なら円建てですが、その時々でWeb価格との差が生じます。年額・買い切りを選ぶ場合は、決済経路ごとの価格を見比べてから契約するのがおすすめです。
3. 走行データはTessieのサーバーに保管される
Webダッシュボードや複数デバイスからの閲覧ができる仕組み上、走行ログなどのデータはTessie側のサーバーに保管されます。データの取り扱いの詳細は公式のプライバシーポリシーで確認してください。「走行ルートを事業者に預けること自体を避けたい」という方は、後述するE2E暗号化型のアプリが選択肢になります。
4. 無料プランがない
トライアル後は必ず有料になります。「まず無料で走行記録を試したい」というライトな使い方には向きません。
日本語で使える代替アプリ
VoltKeep:日本語ネイティブ・円建て・E2E暗号化
VoltKeepは、日本のテスラオーナーを第一ターゲットに作られたiOSアプリです。Tesla公式のFleet Telemetry APIに直接接続し、走行ルート・電費・充電履歴・ファントムドレインを自動記録します。Tessieとの主な違いは次の3点です。
- 無料で始められる:走行記録・電費・トリップ検出・通知まで無料。Proも月額400円(年額4,000円)の円建てで、為替を気にする必要がない
- 完全日本語:UIだけでなく、AI分析レポートやサポートまですべて日本語
- E2E暗号化:走行ルートは端末の鍵で暗号化してから保存されるため、運営側でも走行ルートを見ることができない
一方で、VoltKeepは記録と分析に特化しており、Tessieのような車両操作・オートメーション機能はありません。どんなアプリを選ぶべきかの全体像は「テスラの走行データを記録するアプリの選び方」でも解説しています。
TeslaMate:無料のOSS。ただしサーバー運用が必要
コストを最優先するなら、オープンソースのTeslaMateという選択肢もあります。ソフトウェア自体は無料ですが、DockerとPostgreSQLを自分で運用する必要があり、VPS代や保守の手間がかかります。詳細は「TeslaMateの代替になるiOSアプリ比較」と「TeslaMateとVoltKeepの比較」をご覧ください。
Tessie・TeslaMate・VoltKeep比較表
| Tessie | TeslaMate | VoltKeep | |
|---|---|---|---|
| 月額コスト | $6.99〜(約1,050円〜) | 無料+VPS代(500〜2,000円) | 0円 or 400円 |
| 無料プラン | なし(トライアルのみ) | OSS(サーバー費は自己負担) | あり |
| 課金通貨 | ドル建て(App Storeは円) | — | 円建て |
| 日本語対応 | アプリは対応・サポートは英語 | 一部 | 完全対応(サポート含む) |
| サーバー構築 | 不要 | 必須(Docker) | 不要 |
| 走行ルートの扱い | 事業者サーバーに保管 | 自分のサーバーに保管 | E2E暗号化(運営も見えない) |
| 車両操作・自動化 | あり | なし(記録のみ) | なし(記録・分析特化) |
| AI分析 | なし | なし | あり(Pro・日本語) |
| プラットフォーム | iOS/Android/Web/Watch | Web(Grafana) | iOS 17+ |
整理すると、車両の操作や自動化まで含めて多機能に使い倒したい人はTessie、無料と自由度を最優先し運用の手間を受け入れられる人はTeslaMate、日本語・円建てで走行記録をプライベートに残したい人はVoltKeepという住み分けになります。
日本語・円建てで、テスラの走行記録を残すなら
VoltKeepは走行ルート・電費・充電履歴をiPhoneだけで自動記録。
ルートはE2E暗号化され、運営側でも見ることができません。まずは無料で始められます。
よくある質問
Tessieは日本語に対応していますか?
App Storeの掲載情報では、Tessieのアプリは日本語を含む21言語に対応しています。一方、公式サイト・ヘルプセンター・サポートへの問い合わせは英語が基本です。アプリの操作は日本語でも、トラブル時や詳しい設定の調べものは英語で行う前提で考えておくと安心です。
Tessieの料金はいくらですか?無料で使えますか?
2026年8月時点の公式サイトでは、Basicが月額$6.99・年額$69.99、Proが月額$12.99・年額$129.99(いずれも1台あたり・買い切りのLifetimeプランもあり)です。無料トライアルはありますが、継続利用できる無料プランはありません。日本のApp Store内課金では円建て価格(Basic月額1,000円前後・Pro月額2,000円前後)が表示されます。最新の価格は公式サイトでご確認ください。
TessieとVoltKeepはどう違いますか?
Tessieは車両の操作・自動化まで含む多機能型で、Web・Android・Apple Watchなど対応プラットフォームが広いのが強みです。VoltKeepは走行記録・電費・充電履歴の記録と分析に特化した日本語ネイティブのiOSアプリで、無料で始められ、有料でも月額400円の円建てです。走行ルートはE2E暗号化され、運営側でも見ることができません。車を操作したいならTessie、記録をプライベートに残したいならVoltKeepという住み分けです。