テスラを自宅で充電すると、電気代は月にいくらかかるのか。購入前に一番気になるポイントであり、購入後も「実際いくら使っているのか」を正確に把握している人は意外と少ない項目です。

この記事では、VoltKeepユーザーの匿名統計による実測の平均電費151.2Wh/km(約6.6km/kWh、2026年夏・距離加重・容量補正済み)をベースに、自宅充電の費用の目安と計算式、電気料金プランの選び方、安くするコツまでまとめました。机上のカタログ値ではなく、日本の実走行データに基づく試算です。

結論:月1,000kmなら約2,500〜5,200円が目安

先に結論の早見表です。実測平均電費151.2Wh/km、AC充電の充電ロス10%を前提に、電気単価2パターン(標準的な31円/kWh、深夜EVプラン想定の15円/kWh)で月額を試算しました。単価はいずれも2026年時点の目安で、契約プラン・燃料費調整額・再エネ賦課金によって変わります。

月間走行距離月間充電量(壁から)深夜EVプラン
(15円/kWh想定)
標準単価
(31円/kWh想定)
参考:ガソリン車
(15km/L・175円/L)
500 km約84 kWh約1,300円約2,600円約5,800円
1,000 km約168 kWh約2,500円約5,200円約11,700円
1,500 km約252 kWh約3,800円約7,800円約17,500円
2,000 km約336 kWh約5,000円約10,400円約23,300円
5.2円/km
標準単価31円/kWhの場合
2.5円/km
深夜EVプラン15円/kWhの場合
11.7円/km
参考:ガソリン車(15km/L)

1kmあたりに直すと、標準単価でも約5.2円/km。深夜EVプランならその半分以下です。ガソリン車の半分〜4分の1程度に収まるのが、自宅充電のいちばんの強みです。

電気代の計算式:電費×距離÷充電効率×単価

自宅充電の電気代は、次の式で自分の条件に合わせて計算できます。

計算式

月の電気代 = 月間走行距離(km) × 電費(kWh/km) ÷ 充電効率(0.9) × 電気単価(円/kWh)

例:月1,000km走行、電費151.2Wh/km(=0.1512kWh/km)、単価31円/kWhの場合。

  • 車が消費する電力量:1,000km × 0.1512 = 約151kWh
  • 充電ロスを含めて壁から買う電力量:151 ÷ 0.9 = 約168kWh
  • 電気代:168kWh × 31円 = 約5,200円

ポイントは充電効率(充電ロス)です。壁のコンセントから流れた電力の一部は、交流→直流の変換やバッテリー温度管理に使われ、バッテリーに届く前に失われます。AC普通充電ではこのロスが一般に10%前後とされており、車のトリップメーターに表示される消費電力量だけで計算すると、電気代を1割ほど安く見積もってしまいます。

電費は乗り方や季節で大きく変わります。VoltKeepユーザーの実測では、2026年夏の平均は151.2Wh/km、車種別で最も良かったModel 3 RWDは143.0Wh/kmでした(出典:VoltKeepユーザーの匿名統計)。Model 3 RWDで月1,000km・単価31円なら約4,900円と、同条件でも車種によって数百円変わる計算です。実測データの詳細は「お盆ドライブ152台の実測データ」で紹介しています。

電気料金プランの選び方:深夜・EV向けプラン

同じ充電量でも、電気代を最も大きく左右するのは契約している料金プランの単価です。2026年時点の一般的な水準は、あくまで目安として次のとおりです。

プランの種類単価の目安(2026年時点)特徴
標準的な従量プラン約30円前後/kWh公的な目安単価は31円/kWh。段階料金のため使用量が増えると単価が上がる場合も
深夜が安い時間帯別プラン夜間 約15〜28円/kWh夜間の単価を下げる代わりに日中が割高になるものが多い
EVオーナー向けプラン深夜帯 約15円/kWh前後〜EV保有が条件。深夜1〜5時などの限定時間帯が特に安い設定

テスラにはスケジュール充電・充電時間の指定機能があり、「深夜1時に充電開始」のように安い時間帯だけで充電するよう設定できます。深夜帯の安いプランとスケジュール充電の組み合わせが、自宅充電の基本形です。

注意

上記の単価はいずれも2026年時点の目安です。実際の請求額には燃料費調整額・再エネ賦課金(2026年度は4.18円/kWh)が加わり、地域や電力会社で差があります。乗り換え前に、日中の在宅時間が長い家庭では昼間の割高分が夜間の割安分を打ち消さないか、必ず各社の最新料金表で試算してください。

スーパーチャージャー・ガソリン車との比較

スーパーチャージャーとの比較

スーパーチャージャーの料金は従量制で、場所や時間帯によって変動します。総じて自宅の深夜充電と比べると割高になりやすく、「普段は自宅で満たし、遠出のときだけスーパーチャージャー」が最も経済的な使い分けです。料金体系の詳細は「テスラの充電完全ガイド」で解説しています。

ガソリン車との比較

燃費15km/L・ガソリン175円/Lのガソリン車の燃料代は約11.7円/km。テスラの自宅充電は標準単価で約5.2円/km、深夜EVプランなら約2.5円/kmが目安なので、月1,000km走る場合の差額は月あたり約6,500〜9,200円、年間では約8〜11万円になります。走行距離が長い人ほど、自宅充電の経済メリットは大きくなります。

自宅充電を安くする5つのコツ

  1. 深夜・EV向けプランに切り替える — 単価が半分になれば電気代も半分。効果が最も大きい一手です。
  2. スケジュール充電で安い時間帯に寄せる — 帰宅後すぐではなく、プランの安い時間帯(深夜1〜5時など)に充電が収まるよう設定します。
  3. 電費を改善する — 同じ距離でも電費が10%良ければ電気代も10%減ります。タイヤ空気圧や急加速の見直しなど、具体策は「テスラの電費が悪い原因と対策」を参照してください。
  4. 経路充電は遠出のときだけにする — 日常の充電を自宅に寄せるほど、1kmあたりの平均コストは下がります。
  5. 太陽光発電がある家庭は昼充電も検討 — 余剰電力の売電単価が買電単価より安い場合、余剰分での充電は実質的に最も安い充電になります。

「いくらかかったか」を記録して初めて安くできる

ここまでの試算はあくまで平均値ベースの目安です。実際の充電コストは、自分の電費・充電場所の内訳・契約単価で決まります。つまり、安くする第一歩は「今いくらかかっているか」を知ることです。

VoltKeepは、テスラの充電セッションを自宅・外出先を問わず自動で記録します。いつ・どこで・何kWh充電したかが履歴として残るので、電気料金プランの単価を掛ければ月々の充電コストが正確に把握でき、プラン乗り換えの効果測定にも使えます。

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よくある質問

テスラの自宅充電、月の電気代はいくらですか?

VoltKeepユーザー実測の平均電費151.2Wh/km(約6.6km/kWh)と充電ロス約10%を前提にすると、月1,000km走行の場合の充電量は約168kWh。電気単価31円/kWhなら約5,200円、深夜EVプラン(15円/kWh想定)なら約2,500円が目安です。単価と走行距離で大きく変わるため、記事内の計算式でご自身の条件に当てはめて試算してください。

充電ロスとは何ですか?なぜ10%を見込むのですか?

壁のコンセントから流れた電力の一部は、車載充電器での交流→直流変換やバッテリー温度管理などに使われ、バッテリーに入る前に失われます。AC普通充電ではこのロスが一般に10%前後とされるため、電気代の試算では車の消費電力量を0.9で割って「壁から買った電力量」に換算しています。ロスを無視すると電気代を1割ほど安く見積もってしまいます。

ガソリン車と比べてどのくらい安くなりますか?

燃費15km/L・ガソリン175円/Lのガソリン車の燃料代は約11.7円/km。テスラの自宅充電は電気単価31円/kWhで約5.2円/km、深夜EVプラン(15円/kWh想定)なら約2.5円/kmが目安です。月1,000km走る場合、ガソリン車の約11,700円に対してテスラは約2,500〜5,200円となり、おおむね半分から4分の1程度に収まる計算です。